第13戦 ラリーGB
2010年世界ラリー選手権(WRC)は14日、今季最終戦のラリーGBを行い、シトロエンのセバスチャン・ローブが優勝。既に決定していた7年連続の世界チャンピオンの貫禄を示した。ローブは13日のラリーをコントロールし、わずかではあるが確実なリードを奪うと、続く14日には4カ所のSSを征して快勝した。ローブはこの勝利で今シーズン8勝。一人勝ち状態でシーズンを終えた。
最終戦はフォード勢の奮起が期待されたが、トップ争いはシトロエンのワークス、ローブとプライベート参戦のペター・ソルベルグだった。 ローブはペターとの激戦を振り返って語っている。
「タフなラリーだった。ペターは本当に速い。それに殆どミスをしない。ちょっと変わった戦いでもあった。ステージごとに走る喜びを感じていた。ラリーを本当に楽しめたと思う。ペターとの勝負はラリーが終わるまで厳しいものがあり、今シーズンで最も長い戦いだったように思う」
プライベートのシトロエン車で戦ったソルベルグは2位。フォードのJ-M・ラトバラが3位。ただしシーズンの順位は2点差でラトバラが2位になり、ソルベルグはシリーズ総合で3位となっている。
「WRCで3位になるなんて、今の私には信じられない。チーム、スポンサーにとっても同じ思いだろう。まさに夢だよ」とソルベルグはいっている。スバルのエースとして君臨したが、スバルのWRC撤退とともにワークス・ドライバーとしての立場も消えた。プライベートで年式遅れのシトロエンで頑張る日々が続き、シトロエン、フォードのワークス勢に割ってはいる総合3位は確かに夢のような出来事だと思う。
「ここ2年間というもの、家族を殆ど顧みることもなくやってきた。しかし、皆が私の立場を理解し、支援してくれた。本当にありがたいことだし、その結果として総合3位になれたのだと思う」とソルベルグは語っている。
筆者:中島 祥和 筆者HP