第15戦 ウェールズ・ラリーGB
2008年世界ラリー選手権(WRC)最終戦のウェールズ・ラリーGBは6日、カーディフにゴール。シトロエンC4に乗るセバスチャン・ローブ(フランス)が優勝した。ローブはラリー・ジャパンで5度目の世界タイトルを決定しているが、この勝利で今シーズン11勝のシーズン最多勝利を記録。フランス人ドライバーとして初のウェールズ優勝。またダニエル・ソルド(スペイン)も3位に入り、シトロエンはマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得した。
2位にはJ-M・ラトバラ(フィンランド、フォード・フォーカス)。スバルのペター・ソルベルグ(ノルウェー)は4位だった。今シーズンから本格参戦したスズキはP-G・アンダーソン(スエーデン)が5位、トニ・ガルデマイスター(フィンランド)が7位に入る健闘。09年に期待をつないだ。
スワンジー一帯は強い冷え込みで路面が凍結。グラベルタイヤを装着した各ドライバーは滑る路面に苦闘の連続となった。フォードのミッコ・ヒルボネン(フィンランド)、スバルのクリス・アトキンソン(オーストラリア)など有力ドライバーがスリップ・クラッシュなどで大きく遅れ、荒れるラリーとなった。
デイ1最初のSSとSS4がともに凍結で危険なためにキャンセルされ、その後のSSもグラベル走行中に突然表れる凍結路面がラリーをトリッキーなものにした。
ヒルボネンが早々にロールオーバー。ラトバラがトップを走る展開。ローブはじっくりと様子を見ながらの走行となった。勝ちのないスバルはソルベルグ、アトキンソンが「リスクを冒してでも表彰台を狙う」と頑張ったが、アトキンソンはコースアウトでクラッシュ。その後、ラリーに復帰はしたが、ヘリコプターで病院へ運ばれている。
ラトバラの奮闘は続き、最終日のSS4ヵ所、計89.10`を迎えた段階で、ローブを7秒3リードしていた。しかし、チャンピオンの巧妙なペース配分と、走りはリスクの高い凍結路でジワジワとラトバラを追い詰め、最終ステージで逆転する鮮やかな勝利だった。
スズキのSX4はラリー・ジャパンに続いてマニュファクチャラーズ得点を獲得。アンダーソン5位、ガルデマイスター7位で最終戦を終えた。今シーズンアンダーソン12位、ガルデマイスター13位だが、終盤になって速さと安定が出てきた。デビュー2シーズン目の09年に期待したい。
筆者:中島 祥和 筆者HP