第16戦 ウェールズ・ラリーGB 第3(最終)レグ
シトロエンC4に乗るセバスチャン・ローブ(フランス)が07年世界ラリー選手権(WRC)の最終戦、ウェールズ・ラリーGB(11月30〜12月2日)で3位に入り、4度目の世界チャンピオンとなった。4度のタイトル獲得はユハ・カンクネン、トミ・マキネン(ともにフィンランド)に次いで3人目。マキネンの4連勝(96〜99年)から8年目の偉業。
最終戦はミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード・フォーカス)が優勝。ローブとタイトル争いを展開したマーカス・グロンホルム(フィンランド、フォード・フォーカス)は2位。3位に入ったローブに4ポイント及ばず、引退を有終の美、タイトル獲得で飾る夢は果たせなかった。
今シーズンの大きな山場となったのはラリー・アイルランド。グロンホルムはラリー・ジャパンに続いてまたもやクラッシュ。今度はローブが“付き合う”ことはなく優勝して選手権争いで逆転、トップに立った。
最終戦で5位以内に入ればタイトル獲得が決まるローブは、圧倒的な優位。ヒルボネン、グロンホルムを先に行かせ、2人のタイムをチェックしながらの走行だった。
ローブ、グロンホルム、ヒルボネンのトップ3を追うドライバーがいないことで、ローブは余裕の走りだ約束されていた。3位のポジションを脅かす“追っ手”はいない。スバルの不振はこうしたときに顕著だった。元チャンピオンのペター・ソルベルグ(ノルウェー)は結局、1勝も挙げられず、いいところなしのシーズンに終わった。
4度目チャンピオンになったローブは「信じられない。本当に素晴らしいシーズンだった」と今シーズン限りで現場の指揮から引退する育ての親でもあるギー・フレックラン監督とともに喜びのシャンペンとなった。
グロンホルムは「実際にはアイルランドでタイトルを失っていたんだ」と語っている。
スズキSX4はコルシカに次ぐ2度目のテスト参戦。グラベル路面での開発に携わってきたクリスチャン・リンドホルム(フィンランド)が出走した。1レグ開始直後に岩をヒット。何とかSS2を走ってサービスに戻り、レグ・リタイヤ。車を修復してレグ2、レグ3を走り、データ収集を続けられたのは幸運だった。08年1月のモンテカルロから正式参戦となる。
なお、プロダクションカー部門では、日本の新井敏弘(スバル)2度目のチャンピオンが確定した。
筆者:中島 祥和 筆者HP