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Motor Sports
World Rally Chanpionship 
05年の各チームとドライバー

 2005年世界ラリー選手権(WRC)は1月のモンテカルロ・ラリーから始まる。05年シーズンはシトロエン、スバル、フォード、プジョー、三菱、スコダの6ワークスが参戦。04年の4チームに比べにぎわいを増した。
 ドライバーはフォードの2人がそっくり入れ替わったのに対し、ほかの5チームのエースは健在、第2ドライバーの変動があった。フォードのエース、マルコ・マルティン(エストニア)を獲得したのはプジョー。やはりフォードで伸び盛りだったフランソワ・デュバル(ベルギー)はシトロエンへと移っている。スバルはペター・ソルベルグ(ノルウェー)のコンビとして、F1のプロスト、トヨタでテスト・ドライバーだったステファン・サラザン(フランス)を獲得した。三菱はジル・パニッツイ(フランス)にプジョーにいたハリ・ロバンペラ(フィンランド)らが加わった。ドライバーの顔ぶれで最も豪華なのはシトロエン、プジョー。フォードはWRC優勝経験のないトニ・ガルデマイスター(フィンランド)が中心だ。

▽スバル
ソルベルグ
ソルベルグ

サラザン
サラザン
 03年のチャンピオン、ソルベルグは05年シーズンに「チームとして10勝は挙げたい。最初の勝利はスウェディシ・ラリーで狙う」と話す。12月には雪と氷に閉ざされたスウェーデンでテストし、本戦に備えている。
 「振り返るとローブとシトロエンは我々より良かった。メキシコ、トルコ、キプロス、それにアルゼンチン、フィンランド、ドイツの3連続リタイヤとなど多くのポイントを失っている。この6つのラリーでタイトルを逃した。コルシカ、スペインのアスファルト・ラリーも良くなかった。05年は前向きにとらえている。自信も持っている。勝つためにすべてをつぎ込むつもりだ」とソルベルグはタイトル奪還に燃える。
 サラザンはF1からラリーに転身フランス自動車連盟(FFSA)の若手育成計画の支援を受け、04年はフランス選手権のタイトルを獲得。カタルーニャではプライベートのスバルWRカー(年式遅れ)で走り4位、サルディニアで6位に入賞するワークス・ドライバー真っ青、の活躍。
 「このチャンスを生かすよう、全力を挙げる」と張り切っている。SWRTのラップワース代表は「将来チャンピオンになれる器」と期待している。

▽三菱
パニッツイ
パニッツイ

ガリ
ガリ
 ラリー・ジャパンを目前にしたドイツ・ラリーを最後に04年WRCを欠場した。成績不振から「開発に全力を尽くし、05年シーズンには復帰する」のコメント通り、05年緒戦のモンテカルロから出走する。
 エースのパニッツイは「テストは十分にした。タイヤをミシュランからピレリに換えたのはテストの結果だ。05年シーズンには表彰台に1度は立ちたい。06年は優勝を狙う」といっている。
 パニッツイは“ターマック・キング”といわれるほど舗装路が得意だが、ロバンペラはグラベルや氷雪のスペシャリスト。ジャンルイジ“GG”・ガリ(イタリア)を加え、第2ドライバーは路面によって換えていく予定だ。
 新たに三菱モータースポーツ社(MMSP)に就任した鳥居勲社長は「WRCはグラベル戦が多くなっている。グラベルをよく知るドライバー、ロバンペラはきっと良い走りをしてくれると思う。ガリも持ち味を発揮してもらう」と話している。

▽シトロエン
ローブ
ローブ
 チャンピオン、ローブに加え、フォードの若手ホープだったデュバルが加わり勢いのいいコンビが出来上がった。ローブは速いだけでなく、04年シーズンはタイトル争いでソルベルグにポイント差をつけると、無理をせず2位キープでポイントを稼ぐ、にくいほどのレース運びをしている。
 若手のデュバルはフォードが05年のエースと想定していたが、9月の段階で「契約は満了し、05年はフリー」との情報を流したのも裏目に出て、シトロエン入りした。プジョー・シトロエン・グループは05年を最後にWRCを撤退すると発表しているが、シトロエンは独自(場合によってはプライベート)で参戦する意向を示している。

▽プジョー
グロンホルム
グロンホルム

マルティン
マルティン
  グロンホルムがエース・ドライバーだが、マルティンの速さは決して劣るものではない。ダブル・エースといっても良い陣容だ。307を投入した04年、前半はともかく後半はもっと勝ちを予測していたろうが、不発に終わった。
 「マルコは良いドライバーだ。プジョーへきたことは彼にとって良いことだと思う。彼は車の進化にも貢献してくれると思うよ」とグロンホルム。マルティンはすでに307をドライブしているが「走ることが楽しみだよ。どういうふうに307を乗るか、それはラリーで走った後にしてもらうよ」と自信を見せている。

▽フォード
ガルデマイスター
ガルデマイスター
速い2人が去り、マルコム・ウィルソン監督は、スコダにいたガルデマイスターをエースに据えた。2年間はフォードで走れる保証付きだ。若手を育てることが上手なウィルソン監督はロマン・クレスタ(チェコ)とスバルのペター・ソルベルグの兄、ヘニング・ソルベルグ(ノルウェー)を走らせる。クレスタとヘニングは得意とする路面を選び、交代でセカンドカーをドライブする。

▽スコダ
 スポット参戦で車の熟成をはかってきたスコダも、フォルクスワーゲン・モータースポーツの一員として、クリス・ニッセン総監督の傘下に入った。ベテランのアーミン・シュワルツ(ドイツ)が常時出場。ヤニ・パーソネン(フィンランド)、アレクサンドロ・ベニュー(フランス)、ヤン・トゥーヒノ(フィンランド)の3人が第2、第3ドライバーとして走る。05年にデビューしたファビアは、シュワルツのテストで開発が続けられてきた。参戦、休止、また参戦で環境は三菱と似ている。どちらが優位に立つか。この2ワークスの争いも面白そう。



◇WRC2005年参戦チームとドライバー

▽シトロエン
 セバスチャン・ローブ(フランス)
 フランソワ・デュバル(ベルギー)

▽スバル
 ペター・ソルベルグ(ノルウェー)
 ステファン・サラザン(フランス)

▽フォード
 トニ・ガルデマイスター(フィンランド)
 ロマン・クレスタ(28=チェコ)
 ヘニング・ソルベルグ(ノルウェー)=ペターの兄

▽プジョー
 マーカス・グロンホルム(フィンランド)
 マルコ・マルティン(エストニア)

▽三菱
 ジル・パニッツイ(フランス)
 ハリ・ロバンペラ(フィンランド)
 ジャンルイジ“GG”・ガリ(イタリア)

▽スコダ
 アーミン・シュワルツ(ドイツ)
 アレクサンドレ・ベニュー(フランス)
 ヤニ・パーソネン(フィンランド)
 ヤン・トゥーヒノ(フィンランド)
 ※シュワルツは常時

筆者:中島 祥和




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