Dakar2009 STAGE-14
Dakar2009は17日アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにゴール。フォルクスワーゲン・トゥアレグに乗るジニール・ドヴィリエ、ディルク・フォンティツェビッツ(南ア)組がDakarラリー初優勝した。2位にもヴォルクスワーゲンのマーク・ミラー(米国)ラルフピッチフォード(南ア)組、3位にはロビー・ゴードン、アンディー・グライダー(米国、ハマー)組が入った。
三菱はホアン・ナニ・ロマ、クルツ・センラ(スペイン)組が10位。日本の増岡浩、リュク・アルファン、ステファン・ペテランセル(ともにフランス)の3台は前半にリタイヤしている。フォルクスワーゲン・トゥアレグはDakarラリー30年の歴史で初のディーゼル・エンジン車の優勝となった。
日本人参加者では三橋淳(トヨタ)が31位。トラック部門に出場した菅原義正、羽村勝美組、菅原照仁、スズキ誠一組(日野レンジャー)は照仁が14位、義正組は26位だった。菅原義正はDakarラリー連続20回完走という偉業を達成。出場回数も26回と最多出場記録を更新した。
アフリカ大陸から南米へと開催地を大きく変更して初のラリーは、フォルクスワーゲンと三菱がともにディーゼル・エンジン車を投入。“Dakar初のディーゼル対決”となった。しかし、6年の実績を持つヴォルクスワーゲンと今回が初のディーゼルでのDakarとなった三菱の格差は大きく、日本の増岡浩が初日に早々とトラブルでリタイヤ、リュク・アルファンはぬかるみに落ち、ナビのジル・ピカール(フランス)が体調不良となってリタイヤ。エース、ステファン・ペテランセル(フランス)もエンジントラブルで前半終了を待たずにレースから姿を消した。
残るはワークス出走4台のうちロマの1台だけ。休息日の段階でフォルクスワーゲンは1〜3を独占。初日にトラブルを起こして大きく遅れていたディエター・デッピング(ドイツ)も走行を続けていたため4台ともゴールを目指す圧倒的な優位さを確立していた。
予測外だったのは前半6SSまで立っていたBMWのナセル・アルアティヤ(カタール)がこのステージで脱落。以後7ステージに渡って総合トップを快走していたフォルクスワーゲンのカルロス・サインツ(スペイン)が、ゴールまで2日を残して砂丘の穴に転落。リタイヤしたことだった。
サインツの脱落で一瞬、ロマは途中段階で総合3位の可能性を持ったが、サインツの転落地点から80`あまり走ったところで電気系のトラブルを起こし、サポート・トラックに牽引されてキャンプに戻ることになった。
ロマはSS13で三菱今回のラリー初、自らも4輪転向後、初めてのSSトップタイムを記録したが、フォルクスワーゲンの3台が“安全保持・リスクを避けろ”の言明を受けてペースダウン走行の影響もあった。最終SSのコルドバ〜ブエノスアイレス間792`(うちSS227`)はドヴィリエがトップタイムでブエノスアイレスへとゴールした。
トラック部門の菅原義正、羽村勝美組の日野レンジャーは、前半のSS5(7日)に砂丘でフロントデフにトラブルが発生。動きが取れなくなった。連続出場記録も19でストップか、の瀬戸際だったが、約18時間にわたって砂を掘り、埋まったレンジャーの脱出に成功。以後は順調に走って見事自己の持つDakar出走、連続完走料記録を更新した。
筆者:中島 祥和 筆者HP