2009年ダカール・ラリーは南米大陸で開催
2009年ダカール・ラリーは、アフリカ大陸から南米大陸は“お引っ越し”し、アルゼンチン、チリ両国で開催されることになった。ASOが発表したもので、開催期間は2009年1月3日から18日まで。コースはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスからアンデス山脈を越えたチリのバルパレイソを折り返す周回ルートを採り、総走行距離9000`、このうち6000キロはスペシャルステージ(競争区間)い設定される予定。
ダカール・ラリーは過去30年間に渡り、アフリカ大陸・サハラ砂漠を中心に開催される壮大なイベントとして知られてきた。砂漠のラリーとして冒険的な要素をたっぷりと含んだラリーは、パリダカの愛称で広まり、主催がTSO(ティエーリ・サビーヌ・オーガニゼーション)からASO(アモリ・スポーツ・オーガニゼーション)に移行hしてから“ダカール・ラリー”の名称が使われるようになった。
今年のダカール・ラリーは車検を終わり、スタート前夜になって突如として中止になった。既にその経緯はこのネットで説明しているが、テロリストの脅しは、フランス人観光客3人を射殺する暴挙で現実のものとなり、モロッコ、モーリタニアを経由するルートも、誘拐・人質の危険が切迫したものになっている。
「ダカール・ラリーの名は残したい。ダカール・ラリーの精神は不滅」と強調したASOは、アルジェリアに続いてニジェール、マの走行が困難になった一昨年から、別の地域での開催を模索してきた。その中でいくつかの候補があり、パリ〜北京もユーラシアからアジアへの壮大なラリーとして注目されていたが、旧ソ連から独立した国々や、不安定要素を抱えた地域もあるため、将来の開催を視野に見送られている。
アルゼンチンは南米では最もフランスに関係の深い国で、ブエノスアイレスは“南米の小パリ”ともいわれる。また、モータースポーツは盛んでかつてはF1、今もWRCを開催している。クロスカントリーのワールドカップは継続されて行われていて、アルゼンチン、チリ両国のモータースポーツ関係者は「パリダカの代替えラリー開催」をASOに働きかけてもいた。
アルカイーダ系のアフリカ戦線にモーリタニアの反政府ゲリラが“吸収”されたことで、アフリカでの開催はリスクが高すぎる。そこでASOはまずアルゼンチン関係者と接触。渡りに船の南米への“お引っ越し”となった。ダカールの名称はあくまで象徴で、ティエリ・サビーヌが砂漠の旅を競技化し、多くの人が参加できるようにしたものを大切にしようという狙いだ。ルートの詳細などは5月以降に発表される。
なお、衣替えしたダカール・ラリーの“パタゴニア・アタカマ”は、08年大会にエントリーした参加者が優先的に受け付けられる。
筆者:中島 祥和 筆者HP