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Motor Sports
Paris-Dakar Rally 
Dakar 2006 第15(最終)レグ

 【ダカール(セネガル)15日】ダカール2006(通称パリダカ)は15日、ダカール郊外のラックローゼにゴール。三菱パジェロ・エボリューションに乗るリュク・アルファン(フランス)が優勝。三菱チームは史上初の6連勝、通算11勝のパリダカ新記録を達成した。2位はフォルクスワーゲン・レース・トゥアレグ2のジニール・ドゥヴィリエ(南ア)、3、4位はナニ・ロマ(スペイン)、ステファン・ペテランセル(フランス)の三菱パジェロ・エボリューション。三菱チームは1、3、4位を獲得しライバルフォルクスワーゲンに圧勝して16日間の戦いを終えた。最終日の15日はダカール海岸で31`の最終ステージが予定されていたが、13、14日に観客の死亡事故が連続したため、主催者はSSをキャンセル。全参加者は14日にダカールに到着した順位でダカール海岸からラックローゼに向かい正式にゴール。アルファンは喜びのシャンペンを振りまいた。
   
 2輪ではマルク・コマ(スペイン、KTM)、トラックではウラジミール・チャグイン(ロシア、カマズが優勝。日本人参加者では4輪の池町佳生、浅賀敏則(ともにとよた・ランドクルーザー)が、22、26位。バイクは堀田修(KTM・37位、柏秀樹(ヤマハ)が63位で完走した。
 トラックの菅原義正、照仁親子(ともに日野レンジャー)は5位、7位と健闘してラリーを終えた。

◇優勝したリュク・アルファン
 「ダカール・ラリーに参戦してから8年。最高の感激だ。ダカール海岸やラックローゼは今までにないほど美しく見えたよ。SSはキャンセルされ、勝負は終わったのだが表彰台の上に上がるまではリエゾン中に“何かあってはいけない”と緊張が解けなかった。ワールドカップのダウンヒルでの3連勝も嬉しかったが、あれは昔のこと。レースを始めてからは、パリダカで勝つことを目指して頑張ってきた。やっと1つの目標が達成できた。三菱の連勝、優勝記録の更新が私の優勝で達成できたことも最高だ。チームの皆、支援してくれた人たちに感謝したい。そして、来年も勝ちたい」

◇雪山から砂漠へ

 スキーのスーパースターがパリダカのヒーローになった。海岸から椰子の繁る砂丘の間を抜け、微生物の影響でバラ色に見える湖“ラックローゼ”を半周。表彰台に上がって拳を突き上げた。
 「スキーで勝ったのはもうずいぶん昔だ。1998年にパリダカに参加してから、ずっとこの日のために頑張ってきた。最高の喜びだ」
 フランス・スキー界では今でもカリスマだ。1980年代の後半から90年代にかけて、アルペンスキーの滑降と言えば、アルファンだった。“ルッチョ”の愛称は広く知られている。
 ワールドカップの滑降で12回優勝、1995年から3年連続ワールドカップの滑降ナンバーワン。フランス選手権を9回獲得している。
 「日本では考えられないほどの知名度です。ペテランセルが去年、パリダカ2連勝したんですが、アルファンと一緒にいると、殆どの人はアルファンの方へ行き、サインをもらっています。スキーの人気なのかパリダカで頑張るからなのか…。スキーでしょうね」と増岡は言う。
 筋肉で盛り上がった太ももは、今でも衰えていない。寸分の狂いもなく体重を支え、バランスを保ち、時速200キロにもなる高速で、氷の壁を“落ちる”ようにゴールを目指す。強靱な神経も不可欠だが、そのアルファンさえ「最後の数日は緊張の連続だった」と言う。
 「木にぶつかったのはバマコへのSSだった。あれでステファンとの差が開いてしまった。今年も優勝は駄目か、と思ったら、次の日にはステファンが木にぶつかって後退したんだ。ゴールまで近い。ジニールとの差を考えると、やはり寝付きは悪かったよ」
 14日にはまさかのミスコースだったが、アルファンのマークして追走していたドゥヴィリエもそのまま間違ったコースへ入り込み、タイムロスはお互い様。
 「ナビゲーションは難しかった。最後の数日あんなに緊張するとは…。オリンピックで勝てなかったことを想い出したりして、辛い日々だったよ。それも終わった。今度は2連勝を狙う!」
 アルファンは明るく、陽気に関係者と握手し、観客に手を振り久々に“ダウンヒル・キング”だった栄光を、今度は“砂漠の王者”としても味わっているのだった。(フランス生まれの40歳)。

◇鳥居勲・MMSP社長

 「最後までヒヤヒヤ、ハラハラのレースでした。無事にゴールしてホッとしています。これも皆様のおかげです。ドライバー。コ・ドライバーばかりでなく、日本のエンジニア、フランスの実働メンバー、それぞれが1年間、目標を立てて頑張ってくれました。その結果がキチンと出ました。アルファンが勝ち、ロマ、ステファンとそれをフォローする成績で、我々の狙いが正しかったことを証明してくれました。増岡君は残念でしたが、次ぎに教訓を生かしてもらいたいと思います。
 ラリーの初めはフォルクスワーゲンが飛び出し、次ぎに砂漠で三菱が逆転し、これでいけるかな、と思ったら、日替わりでアルファン、ステファンのトラブルです。それでもチームの力が、優勝をもぎ取ることになりました。ライバルも強くなってきています。これからもしっかり励んでいくつもりです。応援してくださった皆様や、支援者の方々も本当に有り難うございました」

◇増岡浩

 「昨日までの3日間は自分のことのようにハラハラしました。ラックローゼにやってきて、チームの勝利は文句なしに嬉しいですが、やはりレースは完走し、勝たなければ駄目です。改めて悔しさがあります。次はオレだ、の気持ちが湧いてきました」

○…ポルトガル・リスボンを2005年12月31日にスタート。15日にセネガル・ダカール郊外のラックローゼにゴールしたのはバイク・93台、4輪・67台、トラック・33台だった。リスボンをスタートたのはバイク232台、四輪174台、トラック69台。7カ国、9043`を16日間(8日の休息日を含む)かけて走る中で、バイク・139台、4輪・107台、トラック36台がリタイヤしていった。

筆者:中島 祥和 筆者HP


■総合成績【大会16日目1月15日(日)最終・第15レグ終了時】

順位

ドライバー

車両

タイム
(2位以下はトップとの差)

1 L・アルファン 三菱パジェロエボリューション 53時間47分32秒
2 G・ドゥビリエ フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ2 17分53秒
3 J-N・ロマ 三菱パジェロエボリューション 1時間50分38秒
4 S・ペテランセル 三菱パジェロエボリューション 3時間20分24秒
5 M・ミラー フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ2 3時間23分25秒
6 J-L・シュレッサー シュレッサー・フォード 4時間09分23秒
7 C・スーザ 日産ピックアップ 5時間40分11秒
8 B・サビー フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ2 8時間14分45秒
9 G・シシェリ BMW X3 8時間25分13秒
10 T・マニャルディ シュレッサー・フォード 8時間25分57秒
11 C・サインツ フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ2 10時間03分46秒
12 P・ガッシュ SMG・バギー 13時間40分00秒
13 J-F・ギノー フォルクスワーゲン・バギー 15時間29分22秒
14 J-M・セルビア シュレッサー・フォード 16時間16分00秒
15 A・コックス BMW X5 18時間55分06秒
22 池町 佳生 トヨタランドクルーザー 24時間01分34秒
26 浅賀 敏則 トヨタランドクルーザー 26時間57分37秒
34 T・ヴァンデイン 三菱パジェロ 35時間46分40秒
39 I・パティシ 三菱パジェロ 40時間27分13秒
41 P-N・イノセンシオ 三菱パジェロ 41時間45分03秒
45 R・リアルドスサントス 三菱パジェロ 44時間44分14秒
52 L-E・カンポイ 三菱パジェロ 54時間41分28秒
67 O・ボイスドン 三菱パジェロ 87時間29分51秒
1位のタイムは第1レグ(SS1)からのSS合計所要時間とペナルティーの合計



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