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Motor Sports
Paris-Dakar Rally 
ダカール2005:16日 第16(最終)レグ

 【ダカール(セネガル)16日】「テレフォニカ・ダカール2005」(通称パリ・ダカ)は16日、大西洋の波が緩やかに押し寄せるダカール海岸からラック・ローゼまで31キロの最終SS(リエゾン37キロ)を行い、4輪総合で三菱パジェロエボリューションが1〜2フィニッシュを決めた。優勝はステファン・ペテランセル(フランス)でSS合計52時間31分39秒で2連勝。バイクを含めてダカール・ラリー8勝目の偉業。三菱チームは通算10勝目。2位はリュク・アルファン(フランス)で27分14秒遅れ。3位に女性ドライバーのユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が入った。日産ピックアップのジニール・ドゥヴィリエ(南ア)は4位。昨年のバイク優勝者ナニ・ロマ(スペイン、三菱パジェロエボリューション)は6位に入った。
ポディウムのペテランセル(右)とコトレ
ポディウムのペテランセル(右)とコトレ
 日本人参加者では三橋淳(日産Xトレイル)が11位、浅賀敏則(トヨタ・ランドクルーザー)が17位、片山右京(トヨタ・ランドクルーザー)が29位=暫定=だった。
 バイクではチリル・ドゥプレ(フランス、KTM)が初優勝。マルク・コマ(スペイン、KTM)、3位にアルフィ・コックス(南ア、KTM)が入った。

ラックローゼにゴール。歓びのペテランセルとナビのコッテ
ラックローゼにゴール。歓びのペテランセルとナビのコッテ
 最終日のラリーはダカール海岸の波打ち際を車は2台ずつ並んでスタート。20キロほどで折り返し、ナツメヤシの林とその間にある小砂丘を越えてラックローゼの湖畔に出る。湖畔を半周したところが、バルセロナから9039キロの最終目的地だった。
 バイクが20台ずつスタートしたあと、4輪だ。優勝を確実にしているペテランセルは、アルファンとともに慎重な走りだ。無難にゴール。11、12番手のタイムだったが、3位いかに大差をつけていたので、凱旋パレードのような走り方だった。
 しかし、ペテランセルは神経質なまでに緊張していた。前日、ダカールへ着いたときには「ようやくホームストレートへ出たような気がする」とアンドを語ったのだが、前夜はろくに寝られなかったという。
ダカール海岸を走るペテランセルとアルファン
ダカール海岸を走るペテランセルとアルファン
 「とてもナーバスになっていたよ。いい夜ではなかった。今日は31キロのSSだったけど、細心の注意を払って、リスクを冒さず、ゆっくり、慎重に走ったよ。2位のアルファンがすぐ後ろに着いてくる終盤のラリー展開だったので、やはり優勝を意識してからは気になった。トップでゴールできたことが何より嬉しいよ」
 数年前にはダカール海岸でジャン−ルイ・シュレッサー(シュレッサー・バギー)が波打ち際で押し寄せた波に乗ってスピン。半ば水没。当時、同じチームにいたクラインシュミットに助け出され危うくリタイヤの難を逃れるハプニングがあった。31キロのパレード的なSSでも、うっかりミスで全てを失うこともある。

ダカールで健闘をたたえ合うペテランセル(左)とアルファン
ダカールで健闘をたたえ合うペテランセル(左)とアルファン
 アルペンスキー滑降の元チャンピオン、アルファンはスタート前、小声で囁いたのを記憶している。「ポディウムで会おうよ」と。ニコニコ笑い、頑丈な手で握手して車に乗った。そのアルファンは秘かな約束事を果たしてポディウムに立っている。
 「自分のラリーをすることで、3位以内に入るという自信と目標を持っていた。その狙い通りの結果だったのは何よりも嬉しい。クルマ、チームもパーフェクトだった。難しいラリーだったが、終わってみるととてもいいラリーになったよ」と話している。

ペテランセル(左)とアルファンを祝福する増岡(ダカール)
ペテランセル(左)とアルファンを祝福する増岡(ダカール)

 リタイヤ後、一旦パリへ戻った増岡浩は、ラックローゼでチームを出迎えた。チーム内のライバル、ペテランセル、アルファンを祝福。「やはり完走、ダカールへ着かないといけません。全てを新たに、来年を目指します」と話していた。

ダカールのホテルでくつろぐクラインシュミット
ダカールのホテルでくつろぐクラインシュミット
 クラインシュミットは「ロビー(ゴードン)に助けられなかったら、どうなっていたか…。3位に入れたことはラッキーだし、トゥアレグの力がついてきたからでもあります。苦しいシーンもあったけれど、いいラリーになりました」と言っている。



○…バイクで3位を確保したアルフィー・コックス(南ア、KTM)はダカール・ラリー史上で最も接近した3位争いを展開した。終わってみれば9000キロのラリーでたったの22秒差。イシドレ・エステベ- プヨロ(スペイン、KTM)が最後のSS31キロでコックスを上回ること1分28秒。22秒差でがyくてんに失敗した。
 「危なかったが何とかなるタイム差だとは思っていた。3位になるか4位になるかでは、大違いだからね」とコックス。南アのベテランはほっとした口調だった。

菅原義正の日野レンジャー
菅原義正の日野レンジャー
○…日野レンジャーで頑張っているパリダカ最古参、菅原義正(日野レンジャー=63)は、最終日に総合順位を1つ上げ3位でゴールした。競り合っていた2位のハンド・ベックス(オランダ、ダフ)が、吸気系に違反があるのが15日夕刻、上位車を対象に行われた予備車検で判明。失格となり、成績から抹殺されたもの=暫定。これによって菅原照仁も 順位kを1つ繰り上げ6位でラリーを終えた。

トヨタ・ランドクルーザー
トヨタ・ランドクルーザー
○…T1ディーゼル部門は早い段階でクラス争いのライバルがトラブルで消えていった。トヨタ・ランドクルーザーの浅賀敏則、ジャン−ジャック・ラテ(フランス)、片山右京野トリオは、昨年全車リタイヤだったが、今回はしっかりとマイペースで走りきった。総合で浅賀18位、ラテ20位、片山30位となり、T1ディーゼル・クラスでは1・2・3の快挙。日本から駆けつけた塩見会長も大感激で、ドライバーと抱き合って喜んでいた。



◇鳥居勲MMSP社長
 「厳しい仕事をこなしてくれたチームを誇りに思います。休息日にアタールを訪れたとき酷い環境の中で仕事をしているのを見ています。チーム全員がそれを乗り越え、頑張った何よりの証拠がこの結果です。自信と誇りを持って全員で、素晴らしい勝利を獲得したのです」

◇ドミニク・セリエス監督
 「1〜2位で我々のチームがゴールしたのは、非常に感動しました。タフなレースで困難な状況がありました。過去5年、負けることなしで、ダカール10勝を挙げられました」

◇三菱パリダカ優勝の足跡
1985年 パトリック・ザニロリ(フランス、パジェロ)
1992年 ユベール・オリオール(フランス、パジェロ)
1993年 ブルーノ・サビー(フランス、パジェロ)
1997年 篠塚 建次郎(日本、パジェロ)
1998年 ジャン−ピエール・フォントネ(フランス、パジェロ)
2001年 ユタ・クラインシュミット(ドイツ、パジェロ)
2002年 増岡 浩(日本、パジェロ)
2003年 増岡 浩(日本、パジェロエボリューション)
2004年 ステファン・ペテランセル(フランス、パジェロボリューション)
2005年 ステファン・ペテランセル(フランス、パジェロボリューション)

ステファン・ペテランセル
◇ステファン・ペテランセル
1965年8月生まれ 39歳、フランス
 1980年に二輪でデビューし、1991年にパリダカ二輪部門(ヤマハ)で初優勝。1992年1993年1995年、1997年、1998年でも優勝し、前人未踏のパリダカ6勝の大記録を作った。
 1999年に四輪部門に転向し、総合7位(日産チーム)の好成績で完走する。2000年にはメガデザート(バギー)で参戦し、総合2位を獲得、2001年には日産チームから参戦しT1クラス優勝(総合12位)。2002年から三菱に参加し、チュニジアラリー、UAEデザートチャレンジで総合優勝。2003年のパリダカではゴール前日までトップで走行を続けるが、クラッシュでタイムロス、総合3位。 2004年は四輪部門初の総合優勝で、ユベール・オリオールに次ぐ史上2人目の二輪・四輪両部門制覇を達成。

筆者:中島 祥和



■総合成績(暫定)【第16レグ終了時】

順位 ドライバー       車両                タイム
1   S・ペテランセル     三菱パジェロエボリューション    52時間31分39秒
2   L・アルファン      三菱パジェロエボリューション       27分14秒
3   J・クラインシュミット  フォルクスワーゲン・トゥアレグ    3時間22分00秒
4   G・ドゥビリエ      日産ピックアップ          4時間02分36秒
5   B・サビー        フォルクスワーゲン・トゥアレグ    8時間44分14秒
6   J-N・ロマ        三菱パジェロエボリューション    9時間19分37秒
7   C・スーザ        日産ピックアップ          10時間02分29秒
8   T・マニャルディ     ホンダ・Evo 3(バギー)        11時間03分44秒
9   J-L・モンテルド     BMW・X5               13時間27分31秒
10  R・ダルマウ       Tot Curses JLA2(バギー)      19時間16分53秒
11  三橋 淳        日産X-Trail            20時間15分15秒
18  浅賀 敏則       トヨタ・ランドクルーザー100     25時間44分27秒
30  片山 右京       トヨタ・ランドクルーザー100     30時間49分12秒

 1位のタイムは第1レグ(SS1)からのSS合計所要時間とペナルティーの合計
 2位以下のタイムはトップとの差


■第15SS成績(暫定)

順位 ドライバー       車両                タイム
1   B・サビー        フォルクスワーゲン・トゥアレグ    19分00秒
2   T・マニャルディ     ホンダ・Evo 3(バギー)          20秒
3   A・バタネン       日産ピックアップ            57秒
4   G・ドゥビリエ      日産ピックアップ           1分15秒
5   J・クラインシュミット  フォルクスワーゲン・トゥアレグ    1分52秒
6   C・スーザ        日産ピックアップ           2分03秒
7   P・ガッシュ       Buggy SMG(バギー)          2分05秒
8   J-N・ロマ        三菱パジェロエボリューション     2分12秒
9   K・コルバーグ      三菱パジェロ             2分50秒
10  J-F・ギノー       フォルクスワーゲン・ターレック    2分58秒
11  S・ペテランセル     三菱パジェロエボリューション     3分09秒
12  L・アルファン      三菱パジェロエボリューション     3分10秒
28  三橋   淳      日産X-Trail             7分41秒
36  片山 右京       トヨタ・ランドクルーザー100     27分24秒
62  浅賀 敏則       トヨタ・ランドクルーザー100     33分19秒

 2位以下のタイムはトップとの差



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