ル・マン24時間:決勝
第77回ル・マン24時間レースは13日から14日にかけて、フランス、ル・マン市のサルテ・サーキット(1周13.65`)で行われ、プジョー908HDIが1〜2フィニッシ。5年間連続してル・マンを支配してきたアウディの牙城を切り裂いた。
マルク・ジェネ(スペイン)、デビッド・ブラバム(オーストラリア)、アレクサンダー・ヴルツ(オーストリア)のプジョーは24時間で382周をマークして優勝。デビッドは兄のジョフの16年前にプジョー905で優勝したのに続き、兄弟でル・マンを制した。父親のジャック・ブラバムが1959年にF1のタイトルを獲得して以来、奇しくも50年目に当たる勝利だった。
2位のプジョーはセバスチャン・ブルデイ、ステファン・サラザン、フランク・モンタニー(ともにフランス)で1周遅れだった。3位には昨年優勝のアウディ・トリオ、トム・クリステンセン(デンマーク)、リナルド・カペロ(イタリア)、アラン・マクニシ(イギリス)組で6周遅れだった。
世界で最古の伝統を誇るスポーツカー耐久レースは1923年に第1回が開催され、戦争などで中断はされたが、今年で77回を数える。
連勝してきたアウディは終盤、プジョーを追い続けた車にメカニカルな問題が発生。フィニッシュ時間の4時間前にステアリングホイールを交換。その後もピットインしてリア部分をチェックするなどで、貴重なタイムを失った。
プジョーはプライベート参戦のベノイト・トゥエルヤー(フランス)が深夜に猛烈なクラッシュ。車は全壊し、ドライバーは病院へ搬送されたが、チームの発表は、怪我はなく数時間様子を見るだけだと説明している。アウディ・ワークスの1台もポルシェ・コーナーでクラッシュしている。
ル・マン初優勝から50年目のアストンマーチンは、9周遅れで4位に入った。
筆者:中島 祥和 筆者HP