i-MiEV CARGO
2006年の1月に登場した三菱i(アイ)。
エンジンをリアミッドシップにレイアウト、タイヤをボディの限りなく四隅に置いた未来的なワンモーションフォルムと良好な使い勝手を高次元でバランスさせた、三菱渾身の作品である。
ターボエンジンからデビュー、後にノンターボエンジン版を追加、そして近年は「i(アイ)」をベースに作られた電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」が大きな話題を呼んでいる。
既に「i-MiEV」はこの夏から官公庁や自治体向けの納入が開始されており、一部の地域ではタクシーとして使われるなど普及が進んでいる。さらに来年4月からは本格的に個人向けの販売がスタート、補助金を受けても300万円を超える価格になるが多くの予約注文が入っていると伝えられている。
これからも話題を振りまいてくれそうな「i-MiEV」だが、東京モーターショーには一層魅力的なバリエーションモデルが参考出品された。それがリアのカーゴスペースを拡大した「i-MiEV CARGO(アイ・ミーブ カーゴ)」である。
一般ユーザーの中に決して少なくないであろう法人や自営業者をターゲットとしたこのモデルは、フランス車が得意とするフルゴネットスタイルを採用。「i-MiEV」のメカニズムはそのままに、5ドアハッチバックのボディを3ドアハッチバックに変更した上で、ハイルーフのスクエアなリアセクションとしてカーゴスペースの容量を大幅に拡大している。
この拡大されたカーゴスペースにより、例えばフラワーショップやクリーニング店、アパレル関係などの業種では、業務用途としての利便性が格段に向上するだろう。さらに可能性としては、車椅子用の乗降装置を設けることで、福祉関係での活用も考えられる。
また、純粋な個人ユーザーにとっても、この広い空間はレジャーやホビーなどのシーンにおいて、ユーザーのアイディア次第で無限に活用することができそうだ。
三菱ではミニカトッポなどで実績のあるフルゴネットスタイルの軽自動車、再び人気を集めそうなモデルであると断言しても良いだろう。
ちなみに展示車のスペックは、全長3,395mm×全幅1,475mmという縦横の寸法は「i(アイ)」と全く同じ。ただしご覧の通り、全高は「i(アイ)」に対してプラス260mmの1,860mmとなっている。もちろんこれでも、軽自動車枠にはおさまっている。
デザイン的にも"付け足し感"は無く、非常に良いまとまりを見せている「i-MiEV CARGO」。リアハッチゲートは既存車種のパーツを流用しているが、そんなことは全く感じさせない出来ばえが人気を集めそうな一台。
実際、ショー会場では「電気自動車も良いが、ガソリンエンジン仕様も発売してほしい」という声が多く寄せられているというから、ショーでの反応次第ではガソリンエンジン仕様を含めてメーカーもリリースを前向きに考えてくれることになるだろう。