ヨーロッパ車の影響で日本でセンター・メーター車が多く増えてきた。ヴィッツを筆頭に今回発表されたOPAなど、新しい車には象徴的にセンター・メーターが採用されている。私は懐疑的な部分を多く持っているのだが、採用されているのは恐らく次ような意味あいからだろう。
1)センターにあることで従来にないフレッシュな感覚を与える。
2)助手席をはじめ全席からスピードなどインフォメーションを共有したいと言う要求に応える。
以上のような理由が主だろうと思える。
私が疑問を感じるのは右ハンドルの場合、中央部にあるメーターを見ている時に、対向車の存在や挙動が正確に把握出来ない可能性が高いと感じている。左ハンドルの場合は逆にこの点は好ましい。つまり、左ハンドルならまだ理解出来る訳だ。
以下はこの件に関する実証だ。
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正面の視界
写真Aを見て欲しい。これは正面を見た時のOPAのものだ。自分の進行予定位置はもとより、対向車線も視界に入っている。勿論実際の視界はもっと広いのだが、有効な視界はやはりこの程度だろう。
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| 写真A |
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メーター視界
写真Bはメーターを見た時の視界だ。人間の目は視界内の全てが100%確実に認識は出来ない。恐らくこの画面の中ぐらいが主として認識出来る有効範囲だろう。と、するとこの画面では対向車は殆ど有効な視界には入っていない。
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| 写真B |
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正面のメーター視界
写真Cは正面にメーターがあると仮定して、そのあたりを下に見た場合だ。この場合は対向車も正確に意識出来る有効な視界に入っている。
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| 写真C |
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視界移動は本当に少ないのか?
トヨタのカタログによると「視線移動が少なくて・・・」とあるが、どうも視線移動が少ないとは思えない。
写真Dは、正面を視点(白い丸)から正面下のメーターと、センター・メーターを見たときの視点の移動を示して見た。真下の矢印の先に正面のメーターがあると仮定したもの。その矢印と斜め左の矢印は同じ長さだ。どう見てもセンター・メーターの方が更に移動距離は長くなるのは明白だと思うのだが。
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| 写真D |
このように一方通行でなく、対向車のある道路でのセンター・メーターには安全性に不安がある。あまり意味のないセンター・メーターの採用はいかがなものかと考えるのだ。
このあたりをユーザーは充分に注意して利用すべきだ。最近はナビゲーションなども中央部にあり、上手で安全な見方がより求められる。
安全なセンター・メーター、ナビゲーションの見方。
私は前方から視線を外すときには次のように心がけている。
まず、前方の視界の中で、今の速度で進んだ時に最低3秒間程度は大きな変化(道路の屈曲や交差点、他の車の割り込みや歩行者の有無等)がないのを確認して、その3秒間をメーター、ナビゲーションなどのチェックに利用している。出来るだけ前方視界から目をそらさないのが大切だが、必要ならこのようにして安全にメーター、ナビゲーションを見ている。
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