先日、ヨーロッパ市場で既に販売を開始しているレガシィとアウトバックのディーゼル仕様を試乗しました。今年3月のジュネーブモーターショーで発表された、スバルの“ボクサーディーゼル”ですが、乗用車用のエンジンとしては、スバルが初とのこと。
スバルでは、水平対向エンジンは左右のピストンがお互いに慣性質量を打ち消しあうので振動が少ない。なので、通常の直列4気筒などに必要なバランサーシャフトが不要なので、その分軽量化でき、またフリクションロス少ないということでした。
このあたりが「シンメトリカルAWD」と宣伝文句に使っている自慢のあたりです。
エンジンはアルミブロック製で、コンパクトに見えます。横には広いですが、高さが低いからですね。と、言ってもエンジン幅はギリ、ギリ狭くすることに苦慮しています。ボクサーエンジンの泣き所は、ストロークを長くすると横幅が広がり、エンジンルームに収まらなくなるからです。インジェクターがピエゾではないのは、価格の面もある様子ですがコンパクトサイズのものがなかったのも理由のひとつの様子でした。
ただ、このエンジンは他の2リッターディーゼルに比較すると10kgも軽量なのが自慢の様子でした。
2リッターターボで、110kw(150ps)/3600rpm,350Nm(35.7kgm)/1800rpmの仕様で、ガソリンエンジンと比較すると低い回転で力強いトルクを出しています。2リッターのガソリンではちなみに、、110kw(150ps)/6000rpm,196Nm(20.0kgm)/1800rpmです。
試乗車のレガシィやアウトバックは5速MTのみでした。エンジンスタートさせると室内ではガソリンエンジンのように静かで全く違和感はありません。エンジンフードを開いて音を聞くと、タペット調整が必要なガソリンエンジン程度のメカニカルノイズはありますが、昔のディーゼルのような“キンキン”音はありません。
コモンレールでソレノイドインジェクターで、3回に分けて燃料を噴射し、ノック音を小さくしています。180Mpaの最新の高圧噴射システムで出力を高めていまして、も最大トルクが高いのが特徴です。
走らせるとさすがに低速トルクは高くスムーズに走り出してくれます。もっとも1000rpmあたりではフルスロットルにするとややトルク不足ですが、1500rpm以上なら地から強いトルクでスムーズ。またエンジン・サウンドも心地好くディーゼルの雰囲気はありません。
100q/hクルージングでは1800rpmぐらいで悠々と走ってくれ、とても快適でした。しっかりと引っ張ると3500rpmあたりからトルクはタレだす、低、中速トルクのディーゼルらしいエンジン特性です。
0-400加速の雰囲気は16秒台と軽快。飛びぬけた速さではないが、充分な動力性能です。
またターボも低回転からスムーズにトルクが高まり癖のないテイスト。可変ノズルが低速からのターボの効きを高めている様子でした。
今ヨーロッパではディーゼル乗用車が半分を超える勢いです。高圧縮比のために熱効率が高く、低燃費で地球環境にもお財布にも優しいのが特徴です。
なので、ディーゼル車に乗ることが「賢いドライバー」の象徴のような雰囲気。
いよいよ、日本にもディーゼル時代が押し寄せて来そうな予感がします。
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テストコースに並ぶアウトバックとレガシィ
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ボクサーターボディーゼル
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BOXER DIESLEのエンブレム、日本でも見られる時は?
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