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ショートコラム
2月のコラム:ディーゼルエンジン搭載のタクシー
 先日、ベンツの新春プレス懇談会に行きましたが、そのときメルセデス・ベンツ・カーズのハンス・テンペル社長からユニークな発表がありました。ディーゼルエンジン搭載のE320 CDI、10台を「東京エムケイタクシー」に収めたというもの。個人タクシーではメルセデスベンツなど、高級車を時々みかけるが、タクシー会社としてはハイヤーは意外に珍しいです。
 会場の舞台のスクリーンが上がると、その背後に10台の黒塗りのタクシーがずらりと並んで圧巻でした。 これらのハイグレードタクシーは都内を流しますが、指名することも可能。ただし、1000円の指名料が必要。また、都内から、成田空港まで通行料金の他に17000円プラス指名料で行けるとのことでした。
 E320 CDIを選んだ理由として、「東京エムケイタクシー」の青木CEOは、「ブランドイメージ」と「耐久性」を挙げてました。一般的にタクシーは4年毎に新車にするのだが、E320 CDIなら、6,7年間使え、また燃費が高速道路では15km/lは出るので、年間で、100万円程度削減になるとのこと。7年使えば、通常のガソリン車と比較すると、700万円削減になるとすれば、最初の購入価格が国産車より600万円も高くても、充分にペイする勘定になります。
 お客の立場から言えばどうせ乗るのなら、黒塗りの高級感のある「ベンツ」の方が優越感を味わえるので嬉しい・・と、言うことになるかも知れません。
 ガソリン料金が急速に高くなっている最近、ディーゼルが急激に見直されてきそうです。
 最近のディーゼルエンジンの特徴はターボチャージャーとの組み合わせにより、パワーと燃費の良さを両立させています。同じ排気量では、ガソリンエンジンの方が酸素を使いきれるので、酸素が残ってしまうディーゼルよりパワーが出来ます。
 なので、ディーゼルではターボで過給してパワーを出すのです。
またディーゼルはノッキングしにくいのでターボの過給圧を高めやすいメリットもあり、過給とのマッチングがすこぶるよいのです。
 ディーゼル特有の“ガラガラ”とうるさいノック音もE320 CDIなどではとても静かで、知らないで乗るとディーゼルとは全く気が付きません。 最新の“コモンレールインジェクション”になってから、燃料の噴射を一度に行うのではなく、複数回に分けて噴射し、爆発圧をコントロールするためにノック音を低くしているからで、技術の進化には驚かれます。

 ディーゼルエンジンにはスロットルバルブがないので、エンジンが吸気する時の抵抗・・いわゆる“ポンピングロス”がなく、またプラグで点火するのではなく、“圧縮による自然着火なので、ノッキングしにくいので、”圧縮比も高く出来、その結果“熱効率”が高く、その分“燃費が良い”という図式になります。 今後、ディーゼルやハイブリット、それに電気自動車が増えてきそうな雰囲気で新しい楽しみが出てきました。一度、“E320 CDI”のタクシーにも乗ってみたいです。

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筆者:津々見 友彦 Update:2008/2




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