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ショートコラム
12月のコラム:「ニッサンGT-R」を試乗しました
 先日、愛知県の蒲郡にあるサーキット「スパ西浦モーターパーク」に行ってきました。
 出来たばかりで、およそ1.6kmの長さ。あまり長くはありませんが、幅が充分に広く気持ちよく走れる海沿いにある美しいコース。で、ここで、「ニッサンGT-R」を試乗しました。V6、3.8リッターエンジンは480psの出力で4WDで駆動するなどは皆さんご承知の通り。
 エクステリアデザインはごらんのように、なんとなくメカニズム重視の“兵器的”な印象で、“フェラーリ”や“ポルシェ”など“色気”があるのに対して“硬派”です。

 インテリアもエクステリア同様な雰囲気。やはりコンベンショナルなデザインで、よく言えば安心感がありますし、悪く言えば新鮮味がない。ともいえます。
 でも特徴的なのは極端に短い6速デュアルクラッチトランスミッションのセレクターノブで、なかなかカッコ良いです。
 それに、ゲームメーカーに依頼したという“マルチファンクションメーター”は、ナビゲーションディスプレイに“油圧、水温”などはもとより、“加速G、左右G、減速G”など走行ログが出るのはレーシングマシン的で楽しいです。

 エンジンスタートはセンターコンソールのスタートスイッチで。
 太いエクゾーストサウンドで、V6は目覚めました。
 低回転から太目のエクゾーストが響き、4000rpm以上になると更に大きくなりますが、でも、コクピットで聞いていても疲れるほどのつらいサウンドではなく、そのあたり日常的に使える程よい程度に抑えられています。

 Dレンジと言いますか、オートマチックの“Aレンジ”で発進。自慢の6速デュアルクラッチで、ランサーエボリューションXについでの国産車としての登場です。
軽く“クリープ”もしますので、全く違和感はありません。
 ただ、時々シフトショックはありますが、GT-Rなら許せる範囲です。

●動力性能
 まずは“Aレンジ”でスタート。
 4WDの上に、“VDC”などの“暴れ防止装置”のおかげもあり、“VR38DETT”の480psエンジンはよく飼いならされていて、不用意にフルスロットルにしても危険はありませんでした。
 0-400加速の雰囲気は13秒台でさすがに速いのですが、ただ、恐怖感や“うあ〜、すごい!”と言う速度感は殆ど感じません。ちょっと気が抜けるような雰囲気です。
 それはエンジンサウンドなどノイズが抑えられていることと、しっかりしたシャシー剛性で操縦安定性がよい事などが原因だと思います。
 また、エンジン特性も3,000rpm以下では大人しく、4000rpm以上でないと鋭い加速に入りません。が、それだけに安心して市街地でも使えます。低速トルクも充分なので、市街地で2000rpmでも平気で走れました。

●使いやすいデュアルクラッチミッション
 殆ど場合、“Aレンジ”で充分です。ちょうど6速ATのように走れ違和感がありません。(時には低速でシフトショックはありますが・・) パドルに触れるとその瞬間からマニュアルモードになります。これも歯切れ良く走れ、Rモード以外はレッドゾーン近くで自動シフトアップもするので、とても使いやすい。
 ただ、出来たらパドルを長押しすると“Aレンジ”に戻って欲しいところ。今はいちいちセンターコンソールを見ながら右に倒さねばならず、ちょっと飛ばしているときは使いずらいです。

●ハンドリング
 特に、敏感でも鈍感でもないフツーの安心感の高い操縦性です。
ですから、誰が乗っても違和感はありません。ステアリングはちょっと重め。ちょうど限界ですね。これ以上重いと辛いかも。
 サーキットを限界で攻めると、コーナー入口では“ランエボX”はフロントにもブレーキをかけてくれてターンインしやすいのですが、“GT-R”ではその制御はないので、もう少しダルな雰囲気ですが、でもステアリングをしっかりと切り込むとキチンと入ってくれます。
 もっともこのあたりのコーナー入口でのターンインが素晴らしいのは“ポルシェGT3”ですが、さすがにそこまでは行きませんが、フロント荷重にしていると大きく不満なくターンインします。
 抜群なのはこれは“ランエボ”も同じですが、このパワーを持ちながら、どんなにスロットルを開いてもマシンが暴れないことです。
 電子制御と4WDの威力ですね。とても安全性の高いマシンです。

●抜群のブレーキ
 安全性と言えばブレーキ。これもしっかりと剛性感のあるぺダルでしっかりと効いてくれます。もっとも踏力はそれなりに必要ですが、安心感が高いです。

●三段切り替えのサスペンション
 コンフォートを選ぶとあまり不満のない乗り心地です。やはり突起乗り越えではドスンと感じますが、このモードなら日常的に使っても我慢できる範囲です。
 もっとも、“ノーマル”や“R”にシフトしても大きくは変わりませんが・・。

●安全性が高いGTカー
 GT-Rの一番の特徴は強力なパワーながら、安全性の高さです。常にコンピューターが走りを管理してくれ、暴れず、失敗がありません。
 まあ、最近のクルマは殆どそうですが・・。

 で、ここからが実は今回の本題なんですが・・。

●どこで走れるのか?
 と、言いたいんですね。簡単に160q/hぐらいは出てしまいので、公道では本当に宝の持ち腐れ。 やはりサーキットしかありませんが、サーキットもそんなに手頃ではありません。

 となると高速道路。ですが、高速道路も100q/h制限です。場所によると60q/hと言うとんでもない制限もあります。
 高速道路はせめて最低130q/hにして欲しいものです。じゃないと日本の誇るスポーティカーが消えてしまいそうです。

「スパ西浦モーターパーク」
http://www.ito-racing.com/

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6速デュアルクラッチトランスミッション


メーターパネル


マルチファンクションメーター
筆者:津々見 友彦 Update:2007/12




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