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| 6月のコラム:ロータス“Exsige(エクシージ)265E” |
先日、ロータス“Exsige(エクシージ)265E”を富士スピードウェイのショートコースでテストドライブしました。ロータスと言えば、Car Worldにも書き込みをして頂く、SCCJ451&101さんが得意の分野ですが、それでもこの265Eは多分未経験かと・・。その筈、このマシンはロータスエンジニアリングが将来を見越してテスト的に1台だけ製作したもの。市販の計画はないとのこと。
その正体は“Exsige S”を“E85”と呼ぶ85%の“バイオエタノール”と15%のガソリンの混合燃料で走る、“マルチ燃料”のスポーツカーです。
皆さんはご存じかと、思いますが、ロータスエンジニアリングはポルシェ同様各国の自動車メーカーや、部品メーカーの研究開発の委託を受けている技術集団で、ロータスカーズはライトウェイトなミッドシップスポーツカー“Exsige”や“Elise”などを製造販売する会社ですが、ロータスエンジニアリングのクライアントのひとつとのことでした。
“Exsige S”のエンジンはトヨタ製の2ZZ-GEで、VVT-iのメカニズムで低速カムと高速カムを切り替えるエンジンです。
バイオエタノールをは同じ容積ならガソリンの60%しか熱量がないので、1.7倍近く増量しなければならないので、チューンは主として、インジェクターの径を太くすることと、ECUのプログラムの変更とのことでした。それではも、まだ、高負荷の時は燃料が不足するので、スーパーチャージャーのインタークーラーの手前に2本のインジェクターを追加して噴きます。
この時、エタノールによる冷却効果が大きいので、それがパワーアップにも効果的とのこと。ノーマルで218hpの出力は、21%も高い264hpもの高出力になっていました。
2ZZ-GEエンジンは全くの無改造とのこと。もともと、アルコール燃料に対応しているのと、良く冷え、またオクタン価が高いので圧縮比もノーマル仕様のままとのことです。さすが、世界のトヨタエンジンです。E85燃料にまで配慮されているのに驚きました。
実際にドライブすると、低速からも圧倒的にトルクの強さがあり、ショートコースのホームストレッチでは2速から3速にシフトアップする位置がノーマルのガソリン仕様とは全く違い、パーフォマンスの高さに驚きました。エンジンのドライバビリティもピックアップが良いのでとても快調。もっともそのはずですね、インディマシンなどもこれで走っているのですから。
残念ながら燃費の計測は行いませんでしたが、ガソリンよりは燃費は低下するらしいです。でもE85燃料なら大幅なCO2削減が出来るので、その意義は大きいと思います。
このエンジンはガソリンタンクと燃料ラインの途中の2箇所にアルコールセンサーがあり、ガソリンとバイオエタノールの混合比を常に監視して点火タイミング、噴射量などECUがコントロールするので、E0からE85(0%のバイオエタノールから85%まで)の混合燃料に対応すると言うことです。ですから、日本のE3でも走れる筈です。
さて、“Exsige265E”の0-100 km/hを約3.88秒と言う驚異的な動力性能の高さにも驚きましたが、ハンドリングの良さは抜群でした。レーシングマシンのような雰囲気で、タイトコーナーをスムーズにクリアー。ステアリングが軽く、疲れない走りです。また強化されたブレーキは抜群で、ヘヤピン手前では止りすぎるぐらい。サーキットを攻めるのにピッタリのマシンです。
“気は優しくて力持ち”・・そんなイメージのクリーンでハイパフォーマンスなスポーツカーでした。
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