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アウトライン開発者よりデザインメカニズム試乗記購入ガイド写真集

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<デザイン解説>



















 
前澤 義雄
前澤 義雄


●土台のないところからの創造
 “ファンカーゴのモデルチェンジではない”とデザイナーは強調する。“従って前型をベースに考え始めるのではなく、全く土台がないところからの創造ですから苦しんだことはタシカ”とも。その出発は、従来の必然である“ハコ”から一歩抜け出ること、そして背の高い中でもアクティブで高速でのハシリを感じさせるスタイリッシュなルックスを、である。そのために採られたアイテムは、フロントピラーを前出ししてワンモーションフォルムに近い2ボックススタイルとしたこと、更に従来より40mm全高を低め、またルーフのサイドとの円味によって高さを感じさせないようにしたこと、そしてスポーティな見栄えのために新規格となる16インチタイヤを採用し、サイドビューでの勢いやアクティブな感じを強めたことだ。一方、バンパーの衝突安全性能や車椅子対応、あるいは空力性能向上などの要件を守りながらであることは当然である。

●ドライバー志向のインテリア
 “運転席をスポーツカー的な囲まれ感のあるコクピットの雰囲気の中にウォークスルーなどの機能を加えた”と言われるように、ドライバーを重視したダッシュボードのデザインは、インテリアもエクステリアと同様にハシリの感覚を志向していることを示す。また、ステアリングホイールの上から見るというメーターのユニークな配置は、囲まれ感と同時に開放的な感覚を持たせるためのものだ。この、慣例破りの方式が支持されるのかどうかは迷うところだったが、幅広い検証を重ねた末に決断されたものだ。一方、リアシートも、ファンカーゴから大きく改良されている。先ず着座したときの快適さをアップ、そしてシート収納機能の向上とともに、全高が40mm低いにも拘わらずラゲージスペースが維持されていることだ。

●ファミリームードはいらない!
 と、インテリアの雰囲気を大きく左右するカラー&マテリアルのデザイナーは言う。基調色は2色ながらいずれもブラックで締め、やはりスポーティなハシリを志向するデザインとしている。そのために、シートクロスも幾何学的なパターンの中に光沢のある素材を織り込んであり、また同時にさりげないオシャレな感覚を演出している。ダッシュボード表面などのパターンも、従来的な皮シボではなくてメカニカルなシボ模様としている。

●モデラー泣かせの面構成
 “ワンモーションのシンプルなシルエットに切り立ったサイド面のプロポーションは大きな面変化は使えません。しかしながらスポーティな個性を備えさせようとするために極めてビミョーな面の変化が求められるわけで、正直マイッタ!って感じです”とモデラーのチーフ。とりわけフロントフェンダーのインカーブとアウトカーブの切り返しやバックドアの映り込み具合はビミョーだ。

●明快なモデル
 無垢の素材から簡潔に切り出されたようなプロポーションはそれだけで新鮮さを感じさせ、抑制の中で磨き上げられた面の構成が個性を漂わせている。シッカリとしたカタマリ感のアンダーボディに載るシナヤカなルーフラインは、バランスに優れたリアピラーによってアンダーボディに回帰するかのようだ。このラクティスのタタズマイには、ファンカーゴで見られたファミリー性や女性性は微塵もなく、スポーティな感覚の中に新たな2ボックスモデルとしての提案となっている。一部、ボンネットのキャラクターラインやフロントグリルの造形に意図的な“作り”を感じるが、トヨタのラインナップの中での共通性を含めたアイデンティティーの現れと見れば納得のいくレベルだ。またインテリアも、同じくスポーティな志向を明快に表現され、端正とも言える整然さで造形されたダッシュボード、シート、ドアトリムなどが魅力的な空間としている。

●トヨタラインの進化
 しばらく前から、トヨタのラインナップにモダンな機器や家具などを狙ったようなモデルが現れ、一部は消え去り一部は残っている。それらは、ネライは判るがデザインのレベルあるいは追求の深さにイマイチの感が拭えぬものが多かったように思う。だがこのラクティスには、それらに近い方向性は感じるものの、表現の、そして仕立てのレベルが大きく向上した観がある。例えばリアピラーの扱い、あるいはインテリアの質感の向上などだ。数多あるトヨタラインの中の一つが進化したと言えるだろうし、それがまた他へ波及していくのが期待できよう。

アウトライン開発者よりデザインメカニズム試乗記購入ガイド写真集
updated : 2005.10.3



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