レガシィ(LEGACY)
1989年にスバルの主力車種として誕生したレガシィは、ユニークな水平対向エンジンと4WDシステムによる全天候型の走りがウリの個性的な車で、熱烈なファン層に支持されているが、この度大凡5年振りにフルモデルチェンジされた。
●端正に成熟したエクステリア
ベールを脱いだツーリングワゴンとB4はスッキリとスマートになったノーズ部分、端正な線と面で構成されるボディサイド、切れのいいリヤエンドとすこぶる洗練された。
旧タイプは徐々にではあるが、マイナーチェンジごとにスタイリングがリファインされていたものの、他メーカーに比較するとまだまだ不満が残ったが、今回のフルモデルチェンジではそれを一掃する出来栄えで、スタイリングの競争力は大いに高まった。
●5ナンバーから3ナンバーへ
スタイリングのバランスの良さ、迫力を高めているのにボディサイズがある。幅を35mm広げ5ナンバーから3ナンバー車へと成長した。ボディサイズは全長は変らないものの、ツーリングワゴンでは15mm低く、B4では15mm高くなった。またホイルベースも20mm伸びている。
●「走る」、「止る」、「曲る」各性能の向上
今回から富士重工では4駆システムを4WDとは呼ばずにAWD(オール・ホイール・ドライブ)と呼ぶが、水平対向エンジンとの組み合わせでは「シンメトリカルAWD」と表現している。車を真上から見ると左右対照形でバランスがいい、と、言うポリシィだ。
スタイリングのみならず、メカニズムでも大きな進歩がある。
そのひとつがエンジン。電子制御のスロットルとなり、アルミブロックの一部に鋳鉄を鋳込み強化し、また軽量化も各部分で計られた。更に等長エキゾーストマニフォールド採用でトルクを高めるもの。
またターボエンジン仕様では、従来のツインターボから、シングルターボに変更。ツインスクロールと呼ぶ2つの排気流入路のあるもので、低速から高速までカバーする。タービンブレードは軽量なチタン合金が採用されピックアップ特性を高めている。
また、従来AVCS(可変バルブタイミングシステム)はインテーク側しか装着されていなかったが、GT系のターボエンジンにはエクゾーストにも装備すると言うリッチなもの。
更にミッションもターボ仕様車には新開発の5速ATも5速MTの他に用意されている。
ハンドリングの向上も著しい。ボディ剛性を高めるのは勿論だが、サスペンションの取付け部分の強化、それにハイキャスターとするなど、旧タイプで懸念されていた部分は殆ど改良の手が加えられた。
●力を入れた軽量化
ボディ剛性アップ、ブレーキ性能向上などに従い、重量も増す。が、アルミ素材をエンジンフードやツーリングワゴンではリヤゲートやボディ内部、サスペンションなどに使用し、230kgもの軽量化を行ったと言う力作だ。
●強力になったブレーキ
ある意味でもっとも大きく改良が加えられたのはブレーキだ。旧タイプではパワーに対するブレーキ容量の少なさがウィークポイントだった。一発での効きは不満はないものの、ワインディングをパワーに任せて攻めつづけると最終的にはブレーキがサチュレート(限界に達し)し甘くなる不満だ。
今回はこの徹を踏まないよう、それぞれのグレードでサイズアップがされ、GTシリーズではなんと、インプレッサSTi同様の17インチで30mm厚をもつ大型のベンチレーティッドディスクローターが与えられ、その威力はガッシリと強力に効き、まるでスポーツカーそのものの効き味と向上した。
今回発表されたのはフラット4の2リッターバージョンのみ。ベーシックなSOHCの2.0iから、ノーマル・アスピレーションの2リッターの2.0R。そして2リッターターボの2.0GTとよりスポーティーな2.0GTスペックBなど。フラット6の3リッターバージョンやランカスターは秋以降のお楽しみと言うこととなる。
|