●エンジンやミッションなどが1タイプだけのシンプルな設定
アウトランダーは三菱が久々に投入する本格的な新型車。かつて三菱が強みを発揮していたSUVのジャンルに投入するモデルであり、国内だけでなく世界市場で三菱の復活を担うモデルとなる。ヨーロッパではプジョーにもOEM供給されることになっている。他社に供給することで生産台数を増やして台当たりのコストを引き下げ、リーズナブルな価格でユーザーに提供しようという戦略である。
価格は別掲の通りだが、シンプルなバリエーションで選択の余地が少ない。ユーザーはズバリ決め打ちで買い得グレードを選べることになる。
アウトランダーのボディは1種類。全高をやや抑えた乗用車系のプラットホームを採用したSUVである。搭載エンジンは2.4Lの自然吸気MIVECが1機種のみの設定。将来的にはともかく、立ち上がり時点では取り敢えずターボ車の設定はない。トランスミッションもINVECS-Vのスポーツモード付きCVTのみの設定だから、極めてシンプルなバリエーションといえる。SUV系の車種でCVTを採用するのは珍しい例である。また最近はSUVでも2WD車を設定する車種が多いが、アウトランダーでは全車ともフルタイム4WDだから、駆動方式も1種類のみだ。
| アウトランダー価格表 |
| 2.4M (5人乗り) | 235万2000円 |
| 2.4M (7人乗り) | 237万3000円 |
| 2.4G (5人乗り) | 264万6000円 |
| 2.4G (7人乗り) | 266万7000円 |
●装備や仕様の違いを考えると上級グレードのGに買い得感
グレードはMとGの2種類が設定されているが、どちらにも2列シートの5人乗り仕様と3列シートの7人乗り仕様が用意される。
違いはシートと乗車定員だけで、価格差はわずか2万1000円だから、イザというときのことを考えると7人乗りを選びたくなるところだが、7人乗り仕様車は特にお勧めというほどではない。6人または7人が乗るシーンが多いユーザーが選ぶ仕様だ。7人乗り仕様車を買っても3列目のシートを収納しておくことが多くなるようなら、普通のユーザーには乗員と荷物をバランス良く乗せられる5人乗り仕様がお勧めである。
基本メカニズムの部分は全車とも共通だからMとGのグレード間の違いは装備の違いだけだ。ざっと上げると、Gにはディスチャージヘッドライトとフォグライトが装着され、外観にも多少違いが設けられている。さらにタイヤが16インチから18インチになるのも大きなポイントといえそうだ。
インテリアでは本革巻きのステアリングホイールやシフトノブが異なるほか、ロォクフォードフォズゲートのプレミアムサウンドシステム付きオーディオとステアリング上のオーディオリモコンスイッチなどが異なり、キーレスオペレーションシステムの有無もグレード間で異なる。
グレード間の価格差は29万4000円とちょっと大きめだが、装備関係でこれだけの違いがあると、上級グレードのほうに買い得感が感じられる。価格がはっきりしている部分の装備差を見ても、ディスチャージヘッドライトが5万2500円、オーディオが15万7500円、タイヤサイズ&ホイールの違いが9万4500円、キーレスオペレーションが2万1000円と、これだけで30万円を超える。上級グレードのGのほうがお勧めであるのが分かるだろう。
ただ、18インチの大径タイヤは見た目は良いが、コストを考えると必ずしもお勧めではない。将来的にタイヤを交換するときの出費が多くなるからだ。それを考えたらグレードはGを選んで16インチタイヤとホイールカバーを選べばいい。これだとレスオプションで7万3500円安くなる。
●装着したいオプションはカーナビなど30万〜40万円
アウトランダーで上級グレードのG選んだ場合、装着したいオプションはいくつかある。電動ガラスサンルーフは9万4500円。将来的にリセールバリューが有利になる要素でもあるので積極的に装着していい。3万1500円のルーフレールは必要に応じて装着すればいい。本革シート+運転席パワーシートはちょっと高くて21万円の設定。これだと装着するユーザーは少ないかも知れない。スライド式トノカバーは2万1000円なので気軽に装着したい装備といえる。
カーナビは仕様によっていろいろだが、Gをベースに考えるとHDDナビでも12万6000円と安いものから、後席にDVD内蔵ディスプレーまで備えて30万円を超えるものまでさまざま。ただ、全体にカーナビの価格が安めに設定されているので、これもいずれかの仕様を装着しておきたい。
安全装備のオプションはワイド&カーテンSRSエアバッグが8万4000円。こうした装備はいっその標準装備にするのが望まれる。ほかにコーナーセンサーが4万2000円で装着できるので、これを装着しても良い。
サンルーフ、トノカバー、HDDナビ、カーテンSRSエアバッグ、コーナーセンサーなどを装着すると30万〜40万円程度。本体価格と合わせると車両価格ベースで300万円程度になる計算。このクラスのSUVを買う予算としては納得モノだろう。付帯費用はざっと40万円程度と見ておけばいい。
このほか、ほかのユーザーとの差別化されたアウトランダーに乗りたいユーザーは、ROARのエアロパーツを装着するといい。フロントエアダム、サイドエアダム、リヤエアダム、ROARエンブレムの4点セットが20万円をわずかに切る価格で用意されている。きりりと引き締まった外観になるほか、純正品らしい仕上がりの良さと品質の高さが得られるので、十分に納得できる価格である。