”Zoom-Zoom”テレビのCMから聞こえてくる軽快なリズムは既に全国のお茶の間に広まった。”子供の頃に感じた動くものへの感動”がテーマだが、まさにそれに相応しい憧れの”大人のオモチャ”が誕生した。もっともRX-7などと異なりぐっと”大人びた”スポーツカーだ。
マツダが予てから新しいジャンルである、”4シータースポーツ”を提案していた。
1999年の東京モーターショーに発表された”RX-EVOLV”を記憶している人は多いと思う。観音開のドアを持ち、室内はフロントからリヤまで、センタートンネルが走り、フロントは勿論、リヤすらバケットシートを持つユニークな4ドアクーペの提案だったが、今、RX-8としてマーケットに導入される。
モータリゼーションが進み、車に対するユーザーニーズが多用化している今、クロスオーバーカーが続々と出現している。RX-8もそのようにも見えるが、クロスオーバーと言うよりはスポーツカーの派生的な性格が強い。スポーツカーのストレッチバージョンとでも言ったほうが当てはまる創造的な車だ。
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| コスモスポーツ |
マツダは1967年にロータリーエンジンを搭載する初の量産車”コスモスポーツ”を世に送り出し、ロータリーエンジンの覇者となったが、それ以来、”ロータリーエンジン”と”スポーツカー”がマツダのDNAのひとつとなったのだ。
ロードスターが発売以来累計生産台数の世界記録を造るなど、世界のライトウエイトスポーツカーのリーダーでもある。
大メーカーを相手にする危機感が技術開発の原動力だ。”コスモスポーツ”で象徴されるように、革新的なテクノロジィを投入し続ける。かって、軽自動車”キャロル”を発売するにあたり、この時もライバルに抜きんでるため、2気筒、空冷が常識の時代、なんと360ccながら”水冷4気筒”と言う世間を驚かす豪華なエンジンも投入した経験を持つ。
RX-8はそのネーミング故に、RX-7の後継か?と、思われやすい。が、同じスポーツカー路線ではあるものの、ニュアンスが大きく違う。RX-7はハンドリング、それに動力性能ともにビシバシとまるで鋼のようなピュアースポーツだが、RX-8はもう少しマイルドに振ったライトスポーツ。これも”革新的”な”4ドア、4シーター”で新しいスポーツカーのジャンルを創造するものだ。
一見すると2ドアクーペにも見せるが、実は4ドア車。また、ロータリーエンジンも”RENESIS”と呼ぶ新世代の仕様で、大きく性能向上が施された。泣き所だった排出ガスも従来のロータリーエンジンに比較すると1/10も低減し、E-LEV(優:平成12年基準排出ガス50%低減レベル)を獲得。また燃費も向上し、レシュプロに引けを取らない。
RX-8はマツダのDNAが息吹くまさに”Zoom-Zoom”カーである。
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