ライフ(LIFE)
「ハートフル・テクノロジィ」、軽自動車のベンチマークを目指して開発された新型ライフのキーワードがこれだ。「心を尽し、心に触れる車」としたい。開発者が語った言葉どおり、軽自動車ながら、“人間”、“安全”、“環境”に配慮したひとまわり大人びた車に成長している。軽自動車でなく“スモールカー”を目指したと開発責任者の野口LPLの言葉どおり、軽を感じさせない存在感のあるモダーンなスタイリングも魅力だ。全高は30mm低いが、新型のプラットフォームはホイルベースを60mm伸ばし、文字通りタイヤを四隅に追いやった。ともすれば、平凡になりやすいフロントデザインは、フロントフェンダーを張出してアクセントをつけ、押出し感とスポーティー感を見せる。飛出したヘッドライトはキュートでかつモダーンだ。更に、12色のカラーリングの内、“バニラクレム”、“カラメルクレム”、“マッチャクレム”などの大人びた色はヨーロッパのシックさにも通じ、とてもお洒落。
キュートでモダーンなエクステリアは短いフロントノーズとして室内は広く、ゆとり感が高い。
小柄な女性ドライバーがシートを前に出しダッシュパネル近くに座ってもゆとりがあるよう、女性に気配りしたドライビングポジションも心優しさが感じられる。
また、バリエーションFの助手席は座面を立てられる“チップアップ”タイプで、不要な時にはチップアップしてスライドさせると、運転席から横に移動したり、後席の子供とコミュニケーションが取れたり、荷物が置けたりと独特の使い勝手のいい工夫がされている。
エンジンは新開発の3気筒、660cc、SOHCで得意のツインプラグi-DSI仕様。ノーマル・アスピレーションとターボ仕様があり、パワーは旧タイプ同様、52PSと64PSだが、いずれも「超-低排出ガス車(U-LEV)」仕様となっているところが人にも地球にも優しい。
また、ミッションは4速ATだが、軽自動車初のアクティブロックアップ付きで低燃費を実現している。
更に注目すべきは軽自動車ながら、2トンクラスの乗用車との衝突に配慮した“コンパチビリティ性”を持たせたことだ。車同士の衝突での自己保護性と相手への攻撃性を低減する最新の安全対策で、軽にまで、いや軽にこそ必要な対策と言えよう。また、歩行者にも気配りし、頭部、脚部に対する衝撃吸収構造とする歩行者障害軽減ボディなど、乗員を含めて人に優しい配慮は評価したい。
バリエーションは装備により、ベーシックなC、スタンダードなF、ラグジュアリーなDがあり、それぞれにFF、4WD、そして更にいずれの駆動でもターボが選べる。お洒落なスタイリングに秘めた、安全性やゆとり感など、まさに“スモールカー”と呼ぶに相応しい内容の濃い新世代ライフの誕生である。
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