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Inpression
AUDI TTクーペ
(AUDI TTCoupe)
筆者:津々見友彦

 

独断評価
エクステリア ★★★★★
インテリア ★★★★
パフォーマンス ★★★★★
ミッション ★★★★★
静粛性 ★★★☆☆
取りまわし性 ★★★★
乗り心地 ★★★☆☆
使い勝手 ★★★☆☆
ユーティリティ ★★☆☆☆
コストパフォーマンス ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
主要諸元
グレード  2.0TFSI
全長  4180mm
全幅  1840mm
全高  1390mm
車重  1340kg
エンジン容量  1984cc
最大出力  200PS
最大トルク  28.5kgm
税込価格  445万円
1PS当りの車重  6.7kg/PS
1PS当りの価格  22.2千円/PS
●より精悍に、より速く、より安全に。
 モダーンアートがそのままスポーツカーになった!1999年に日本に導入された時の印象だ。そして2006年10月に2代目となりデビュー。エクステリアデザインは伝統的なモダーンデザインやルーフラインなど踏襲しているが、可愛い雰囲気だった初代に比較して“精悍”になったのが特徴。ホイルベースは45o、全長120o、全幅75o、全高50o、と一回り長く、広く、高くなり落ち着き感のあるルックスとよりスポーティーな操縦性、居住性を備えた。エンジンは1.8リッターターボから20ps向上した4気筒、2リッターターボの“2.0TFSI”と、V6、3.2リッター、250ps4WDの“3.2クアトロ”があるが、“2.0TFSI”を試乗した。

●高級感のあるインテリア/落ち着いた中に歯切れの良いハンドリング
 メーターデザインやダッシュパネル、それにステアリングホイルのデザインまで一新された。レザーステアリングは下がフラット形状のレーシーなもの。これも“らしい”雰囲気で楽しい。エアコンなどのスイッチ類は手近で操作性がよいのもドイツ車の特徴で、アウトバーンでの安全性が良く考慮されている。

 パワステのフィールは素直でよく、また重さは軽目。女性でも気楽に操作できる重さ。と言って軽すぎる不満はない。
ステアリングの応答はスポーツカーらしくクイック感を持つが、しかし、イタズラにシャープではなく、安心感のあるレスポンス感だ。基本的に舵角45度あたりからしっかりとコーナリングフォースが発生するセオリーの特性。リニアリティが高くスッキリとしたテイストだ。ただ、コーナリングと同時にロールの始めにスッとロール感はある。
乗り心地は操縦性とのバランスのために、初期ロールはややは速め。だが、不安を感じるロール速度ではない。(3.2quattroではどっしり感があり、初期ロール感は感じなかった)

●0-400加速15秒台の駿足エンジン
 エンジンはエンジンは2リッターの“BWA”型、4気筒、DOHC,16バルブ、インタークーラー・ターボで、147kw(200ps)/5,100-6,000rpm,280Nm(28.5kgm)/1,800-5,000rpmの出力を持つ。高出力の秘密のひとつは10.3と言う高い圧縮比。直噴により、ノックを押えるのでなせる業だ。
 また、1,800rpmと言う低回転から最大トルクがでており、すこぶる使いやすい。市街地での低速走行もストレスないし、いざと言う時のフルスロットルにもターボラグを感じさせずに対応してくれる。
0-400の発進加速を試すと何と15秒台の前半で走りきる。もっとも発進の際、FFらしくホイルスピンは起きるのは否めない。4WD、250ps搭載の3.2クワトロは14秒7程度の雰囲気でさすがに速い。が、2.0TFSIでもうまくやると同等近くまでは行きそう。バイク感覚でスロットルぺダルに敏感に対応して加速する軽快さは、もうこれで充分な動力性能を持つ。

●操縦性とバランスされた快適な居住性
 乗り心地は予想したよりマイルドだった。勿論、しっかり感のあるサスのために、突き上げ感は感じる。が・・、かってのスポーツカーのイメージの“ガツン”と痛いばかりの突き上げフィールは全くない。あくまでも鋭い衝撃をマイルドにカバーした雰囲気。なので日常的にドライブしてもストレスは殆ど感じない。

 新型の特徴として可変ウイングがある。リヤに与えられた可愛いウイングは120q/hでせり上がり、80q/h以下に速度が落ちると格納させるもの。キュートなスタイリングと高速走行での操安性を両立させる仕掛けだ。

●キュートで精悍なスポーツクーペ、素晴らしい6速DSG
 ボディはAUDI得意のアルミとスチールを組み合わせた“ASF”(Audi Space Frame)で軽量化と剛性、コストのバランスを取ったもの。「走る」、「止る」、「曲る」の性能アップに貢献している。
 楽しいのは6速DSGだ。パドルを触れただけで“マニュアル・モード”にシフト。そして、そのまま触らないで入れると自動的に“Dレンジ”に復帰。更には“マニュアル・モード”で、高回転になると自動的にシフトアップし、低回転だとシフトダウンすると言う“人間工学”的にも使いやすさい優れものだ。
 また、パドルの操作性も素晴らしい。触れた途端、即座に巧みな中吹かしで、エンジン回転を合わせてシフトダウンする“職人技”は見事だ。
 乗車定員は4人となっているが、大人は少々無理があるが、子供なら充分だ。キュートなデザインで動力性能の素晴らしいユニークなスポーツカーだ。


Update:2007/3/31


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